
今回は施設園芸とは関係ありませんが、昨年12月に福岡、大阪、横浜で行われた「サステナブルオランダ・セミナー」から、オランダの新しい街づくりとしてゼロエミッションタウンとして注目されているヘールヒューホヴァールト(Heerhugowaard)、通称「太陽の町」をご紹介します。
オランダの農業業界では、様々な専門性を持つコンサルタントが活躍しており、農業・園芸の発展を支えています。今月は農業コンサルティングビジネスについてご紹介します。
今月はオランダのトマト生産者についてご紹介します。
トマト生産者のJ社は、3ha x 2棟のガラス温室にて、房取りトマトを周年生産しています。5.5haで赤色品種(写真①)、0.5haで黄色品種(写真②)を栽培しており、6haでの定植本数は180,000株です。培地にはカルチレン社製のロックウールマット(商品名オプティマックス)を使用しています。多くのトマト生産者は、ハンギングガターを使用していますが、同社は発泡板の上にロックウールマットを置いています(写真③)。シートの下に溝があり、排液を回収して再利用できるようになっています。掻いた葉は通路に放置していますが、これは6ha分を撤去する手間が大きいことや放置しておくと天敵昆虫が圃場内に残ること、掻いた直後に葉からの蒸散により湿度を保つことができることのメリットもあります。
5月にドイツなどで多くの犠牲者を出した腸管出血性大腸菌(EHEC、O104:H4)の流行は、ようやく終息したようですが、ヨーロッパの農家も大きな被害を受けました。
EHECの感染発生当初はまず、牛糞堆肥を使って栽培したスペイン産のキュウリが感染源だと言われており、その後、トマト、レタスなどの野菜も巻き込まれ、ドイツに大量に輸出されているオランダ産のキュウリ、トマトなどの主要施設野菜も疑われ、これらの生産者は大打撃を受けました。
今月はスペインのアンダルシア州アルメリアにおける施設園芸についてご紹介します。
このスペインと先月ご紹介したイタリアは、EUの野菜生産大国であり、EU内の野菜の総生産額の約4割をこの2国で占めています。両国は温暖な気候をいかして、トマトを始め、メロン、スイカ、レタスなどを露地や施設で生産しています。
今年も毎年恒例のKom in de Kasが4月2日~3日の週末に開催されました。今年で34年目を迎え、オランダ国内で24ヶ所、200以上の商業生産温室を一般市民に開放しました。今年は天気にも恵まれ、オランダ国内外から約185,000人が来場しました。
オランダでは長い冬が明けて、ようやく春らしい気候になってきました。春のオランダといえばチューリップや球根植物をイメージされる方が多いのではないでしょうか。今回は世界的に有名なキューケンホフ公園について、ご紹介します。
今年に入り 2 つの展示会を視察しましたので、その内容をご紹介します。
IPM Essen 2011(1月25日~28日)
IPM Essen は毎年ドイツのエッセンで開催される種苗・園芸・ガーデニング資材に関する世界最大規模の展示会です。今年の出展社数は 47 カ国から 1,508 社、来場者は約 60,000 人で、例年のように世界各地から品種や資材が集まりました(写真①②)。 平成 22 年度農林水産省委託事業海外ビジネスネットワーク構築事業により、日本企業もジャパンパビリオンとして出展されており、注目を集めていました(写真③)。今年の IPM NEUHEIT 2011(品種コンテスト)では、日本から JA 土佐あき芸西さんのブルースター“ピュアブルー”が切り花部門賞を株式会社向山蘭園さんのシンビジウム“楊貴妃”が審査員総合特別賞を受賞されました。全体で 7 部門のみに授賞されるため、非常に価値のある賞であることが分かります。