
オランダでは長い冬が明けて、ようやく春らしい気候になってきました。春のオランダといえばチューリップや球根植物をイメージされる方が多いのではないでしょうか。今回は世界的に有名なキューケンホフ公園について、ご紹介します。
同公園の名前の由来は、キューケン=キッチン、ホフ=庭で、かつて公園の敷地は狩猟場であり、またヤコバ・ファン・バイエルン伯爵夫人のお城のキッチンで使用する香料などを調達していたことから、現在もそのように呼ばれています。同公園公式サイトによると、1949年に当時のリッセ市長と有力な球根栽培業者・輸出業者の提唱により、初の屋外球根展示会がここキューケンホフ公園で催されました。このように屋外球根展示会は業界内の品種展示会として始まったものの、今日では多くの一般観光客をも魅了しています。品種展示会という本来の目的は、開園62年を迎えた現在も継続されており、32haの敷地にはチューリップ(100種、450万株)(写真①②)、アマリリス、フリージア、ヒヤシンス、ラッパズイセン、ユリなどの球根植物(700万株)だけでなく、屋内展示スペースでもキク(写真③④)、ガーベラ、バラ、アルストロメリア、カーネーションなどの切り花、ラン(写真⑤)、アンスリウム、ブロメリアなどの鉢物植物が展示されています。来園中を楽しんで頂くだけでなく、オランダの花を一般の方々にも知ってもらい、外国でも家庭園芸を楽しんでもらい、花の消費・購買促進に繋げるという大きな目的を掲げています。2011年の春の開園期間は、3月24日~5月20日です。






写真⑤コチョウランの品種展示 写真⑥リッセ市郊外の球根生産畑
同公園周辺は球根栽培の大産地でもあり、春にはチューリップや様々な球根植物の花の絨毯を無料で満喫することもできます(写真⑥)。
ノールドワイクからハーレムまでの約40kmに渡り、露地の球根畑地帯を花で装飾された山車とマーチングバンドがパレードする「花のパレード」が、2011年は4月16日に開催されます。
球根の生産は写真⑥のように露地で行われていますが、切り花としての栽培は、ガラス温室でコンテナによる隔離栽培や自動輸送システムを駆使して、極めて生産性が高いのが特徴です(写真⑦⑧;http://smitflowers.nl/より)。


写真⑦温室におけるチューリップ切花生産 写真⑧温室におけるチューリップ切花生産
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